clunky rider
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BGM♪ Dani California / Red hot chili peppers


バイクが好きだ。

もともと乗り物が大好きなのだが、中でもバイクが一番好きだ。
高校生の頃に初めて自分のバイクを持ったときなど、まるで自分に羽根が生えてどこまでも
自由に飛んでゆけるような気持ちになったものだ。実際は脳ミソに羽根が生えて何処かへふっ飛んで行ってしまい、
勉強などそっちのけで、夏休みに仲間達とフェリーを使い、バイクで沖縄まで行ってしまったりした。

ちなみにスピード違反で免許停止になったときには、飛べないニワトリになって、ウス汚くて狭い鶏小屋の中を
コケコケとウロついているような、惨めな気持ちになったものだ。
実際、ド田舎に住んでいたためにバイクの他に移動手段がなく、仲間とツルむこともできずに
部屋にこもってず~っとフォーレの"夢のあとに"かなにかを聴きながら、太宰治かなにかを読んでいた。
生まれてすみません。な、暗澹たる気持ちになったものだ。

そのくらい私にとってバイクとは、かけがえのない相棒なのである。

先日、バイクのオイルを買いに武蔵村山市にある大きなバイクパーツ屋に赴いたときのこと。

休日のバイクパーツ屋というのは、バイク乗りが各々自慢のバイクを乗りつけてたくさんやって来るので、
その思い思いのバイクたちを眺めているだけでも滅法楽しいので、駐輪場でついついのんびりとすごしてしまう。

最近そこに行くと思う。
バイク野郎たちの平均年齢が、ひと昔前に較べて明らかに高いのである。
私が十代のころなど、休日のそういった店なんて、当時の自分と同じくらいの世代の高校生か大学生くらいの若者が、
それこそ掃いて捨てるほど溢れていて、「コイツら、休みだってのにバイクばっかり乗り回して、
バカだなぁ~。きっと彼女なんかいねーんだろーなー。勉強もできなさそーだ。」
なんて、私は自分のことを棚にあげて思ったりしたものだが、最近はそんな10代のライダーは殆ど見かけず、
ほとんどが30代~60代のオジサマたちだ。

私がバイクに乗りたての高校生の頃は、バイクに乗るオジサマなんて、それこそたまにしか見かけず、
稀にマイク真木みたいな風貌をしたシブいオジサマが、颯爽と高級なBMWやドカティなんてバイクでやってきたりすると、
思わず目が釘付けになったものだ。そんなオジサマたちは、これまた高そうな革のジャケットと革のパンツを纏っていて、
羨望の眼差しで「かっこいいなぁ・・・」と思い、すごく真似したいと思ったものだ。しかし、BMWやドカティなんてバイクは
鼻血が出るほど高くて、高校生なんかには逆立ちしたって手が出ないので、せめてあの革のジャケットだけでも・・・
なんて思っても、それすらベラボーに高くて手が出なかった。
ショーウィンドーのトランペットを物欲しげに毎日見つめるニューヨーク東8番街の黒人少年よろしく、
バイクウェアー屋の革ジャケットを穴が開くほど見つめたりして悶々としていたものだった。

結局、思い余ってバイク雑誌の背表紙に載っていた通信販売の格安革ジャケットを、なけなしのバイト料を
叩いてドキドキしながら買ってみたが、待ちに待って届いたそれは本革ではなく、明らかに合成革で、
なんだかぶにゃぶにゃしていて変な光沢でてらてらしている、サイテーにかっこ悪いシロモノであった。
それを着たサイテーにかっこ悪い自分を、祖母の部屋の三面鏡に写してゲンナリと途方に暮れたものだった。

閑話休題。

そんな私の世代以上のバイク野郎が、最近のバイク乗りの大半を占めるようになっているように思える。
案の定、新聞に「若者のバイク離れ」の記事が載っていたのを見つけたのだ。バイクに乗る若者がここ数年激減しているそうだ。
維持費等の経済的理由やガソリンの高騰、駐輪場不足や、電車などに比べて到着時間が渋滞等で読めない、
インターネットやゲーム機の普及で、出かけなくても楽しい娯楽が増えた・・・など等の理由があるそうだ。

でも・・・バイク、楽しいんですよ。車体と一体になり、風を切って流れる景色の中を進む快感は、他にはちょっと思いつきません。
燃費なんて車の半分以下(エコ)だし、税金も軽自動車の貨物と同じ4000円だ。(250cc以上)
もっと若者に乗って欲しいなぁ・・・。

そのパーツショップを出ようと愛車に跨ったら、珍しくいた高校生くらいの二人の男の子が話しかけてきた。
「いい音っすね!このバイク!いいなぁ~。かっこいいなぁ・・・」バイク好きな若者に話しかけられて
なんだか嬉しくなって「ありがとう!」と言い、アクセルを「ぐおおん!」とひと吹かしサービスして、颯爽とその
駐輪場をあとに・・・しようと発進したら、ギアがニュートラルに入ってしまい、「ぐろろろろろおおおおん!!!」と、
場違いなエンジン音を響かせてしまい、折りしもカーブしようと車体を傾けた状態だったので、焦ってコケそうになったが、
辛うじて足を「ばん!」と着いて持ちこたえた。ヨロヨロと慌てふためきながらバックミラーで少年達を見ると、
私のあまりのカッコ悪さに、ふたりとも狐につままれたハニワみたいな顔をしていた。

恥ずかしさに耐えつつ店から数キロ進んだところで、ウインカーも出しっぱなしなことに気づいた。
「左折するよっ!」って合図を出しながら、数キロメートル直進してきてしまった。
オッサンにはなったが、10代の頃に憧れたシブいバイクオヤジにはまだまだ程遠い。

ちなみに今回BGMにしたRed hot chili peppersのPV、いろんなパロディーが出てきて大好きです(笑)
Red Hot Chili Peppers - Dani California (Video)

model tsuru and my bike

→smile delivery
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by hideet-seesaw | 2011-05-22 16:59 | photograph


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