a small gast
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BGM♪ Aliens / Kirinji


夏はたくさん名もなき小さな虫が来た私の部屋。

それがこの寒い時期になると、その小さな客たちは自然の摂理でめっきり姿を
見せなくなる。

鬱陶しいときは鬱陶しいものだが、あれだけいたものが全くいなくなり、
たまに見かけたと思ったら、窓の桟の端に干からびた亡骸を晒した姿であったり・・・
ふっと息を吹きかければカサカサと飛んでいってしまうような、
そんな姿を見ればなんともやるせない気持ちになる。

寒いと、人間はやはり心も塞ぎ気味になるようだ。

少々塞ぎ気味の34歳アンニュイ男の部屋。
日当たりサイテーでうら寒い現実も手伝って、
寂寥感の混ざった冷たい空気が、瘴気の様にどんよりと漂っている。

もし今、私の部屋にヒロミチお兄さんが 丘をこえ~ゆこうよ~くちぶえ吹きつ~つぅ~♪
と、さわやかに踊りながら遊びに来てくれても、部屋に漂うその瘴気に触れてしぼんでしまい、
Mr,オクレになって「昭和枯れすすき」でもボソボソと囁きながらトボトボと、そこらの
犬に吠え立てられでもしながら帰ってゆくことだろう。

そんな冴えないここ数日、便所にゆくと面白いものに立て続けに出遭っている。

蜘蛛である。小指の爪くらいの蜘蛛が、なぜか私が小用をたしに便所に赴くと、
天井から「つつー」と糸を垂らして私の目の前に降りてくる。
最初は気にも留めずに放っておいたが、私が行くたびに二度、三度と降りてくるので、
小用をたしつつ眺めていたら、「なんとも愛嬌があるではないか・・・」
という気持ちになってきた。

尻の先から糸を出して下降しては、それを足で手繰りつつまた登ってゆく。

やれ打つな蝿が手をする足をする 小林一茶の気持ちがなんとなくわかる気がした。


photo 2010.11 ome
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by hideet-seesaw | 2010-12-01 21:59 | photograph


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